有事はこの先も続く(もしかするとこれから先は永遠に)
「日本を取り巻く国際情勢は水面下でじわじわと厳しさが増してきた。」
コロナパンデミックが引き金となりマスク外交からワクチン外交へ。そして今や覇権の勢いはどこまで過熱していくものか予断を許さない。ワクチン後進国の我が国においてコロナの終息は正直見通すことは極めて難しいが、今のスケジュール感で遅くても今年のクリスマスあたりまでには何とかなればと、祈るような大きな期待感も先走る。しかし、この厳しい現実を冷静に見なければならない。
今、初めてわかったことではないが、我が国には有事に対応できるシステムが基本的に全くと言っていいほど備わっていない現実がある。昨年のパンデミック宣言以来、我が国のその対応では、ことごとく的を射ることなくすべて後手に回って、相変わらず平時の対応から抜け出せずに苦しんでいる。オリンピックが極めて大きな足かせとなっていることは、世界のだれの目にも明らか。しかし、いつの日かワクチンが行き渡って欧米のように急速に鎮静化する時期は必ずやってくる。
さて、日米同盟だが難しい局面に差し掛かった。
抑止力を持たない日本がどこまでアメリカの要請にこたえることができるかこれからが正念場である。今までのように憲法を盾に軍事力はアメリカ任せという時代は完全に過ぎ去った。日本が応分の負担をそして身を切る覚悟がなければアメリカは動かない。