今ほど国民の感情をないがしろにした政治は、かつて無かったのではないか。現職議員の驕り、そして傲慢な政治手法の末に政治力は限りなく落ち、権威の失墜はだれの目にも明らかで、国民の信頼を得るには程遠く浮いたその存在感は多くの国民の政治離れを招く結果となっている。しかしそのことは、国民側に責任は全く無いわけでもなく、これまでの国民の政治に対する無関心さが結果として大きな要因となったと言っても過言ではないと改めて自戒の念を込めて結論付ける。
政権与党と官僚のゆがんだ関係、そして、常の忖度の実態は国民の利益を大きく損なうものであり、国民の常識観からは甚だしく逸脱し到底理解は得られるものではない。また国権の最高議決機関である国会答弁でも相も変わらずの与野党共に原稿の棒読みに終始し緊張感の微塵も感じ取れない、言わば出来レースそのものである。このような危機的な状態は、何としても打破しなければならない。そこで、いよいよこの秋に、任期を迎える衆議院総選挙は政治のあるべき姿を取り戻す歴史的最大のチャンスが運よくやってくる。
すべての国民は、政治に改めて強い関心をもって、この国の命運を左右する大きな分岐点となる最大行事を決して無駄にしないためにも、現実をよく見て、大いなる賢明な決断と未来につながる最良の選択を切に望むものである。